開帳足(かいちょうそく)っていうのは、足趾のつけ根がつぶれて、扇状に平べったくなる足のこと。
まさか、私の足が開帳足だったなんて、知らなかったよ!って方、割と多いんじゃないでしょうか?
それは、開帳足は自覚症状がないので、見過ごされることが、けっこう多いからです。
しかし、開帳足を放置すると、外反母趾や内反小趾そして扁平足などの変形や、足底痛と足裏タコなど様々なトラブルを招きやすいんです。
ということから、足のためには、開帳足をできるだけ改善しておいた方が望ましいのです。
そこで、開帳足の改善におススメしたい必須アイテムが「インソール」。
足の裏から、体重を支えて、足のゆがみを整えることができるからです。
ここでは、中敷き研究30年のセラピストが、開帳足の原因とインソールの効果、そしてインソールの選び方を解説します。
さらに、おススメのインソールを7製品、さらに開帳足保護パットも紹介しました。
開帳足の改善に、ぜひ、参考にしてください。
開帳足ってこんな足
開帳足は、横アーチ(足趾のつけ根)がつぶれて、平べったく扇状に広がる前足部の変形のことです。
開帳足は、横アーチがつぶれた足
前から見ると、開帳足では、足趾のつけ根にある『横アーチ』がつぶれて平らになっていることが分かります。
横アーチがつぶれるので、前足部で体重を支える力が弱くなり、足部のトラブルを招いてしまいます。
開帳足の原因は?
まず、横中足靭帯が伸びてゆるむこと。これは、はっきりした原因が不明です。女性に多いといわれています。
次に、足底筋が弱化すること。おそらく、運動不足。
そして、体重増加で横アーチが耐えられなくてつぶれてしまうこと。
これらが、開帳足の主な原因と言われています。
また、先細りの靴やパンプスを履き続けたり、柔らか過ぎる靴底のシューズを長く履いていたりすると、開帳足を増大させてしまいます。
開帳足のトラブル「あるある症状」
開帳足で、横アーチがつぶれると、様々なトラブル「あるある症状」を招きやすくなります。
多いのが、外反母趾や内反小趾、足裏タコ。
また、扁平足、足底筋膜炎、中足骨骨頭痛、モートン病などにも影響を及ぼします。
外反母趾と内反小趾
開帳足で足趾の第一関節が広がる反動で、母趾と小趾が真ん中に寄って、変形しやすくなります。
外反母趾の矯正にベストなインソール! 足と母趾の形を整える! おススメ10選 内反小趾の改善にベストなインソール! 足のゆがみと形を整える!足裏タコ
横アーチが落ちてきて、足趾のつけ根の骨頭部分の皮膚が地面に擦れて、足裏タコができやすくなります。
もし、足裏タコが気になれば、開帳足があるかもしれません?
開帳足が招く、様々な足裏のトラブル
開帳足で、横アーチに連動して内側アーチもつぶれてくると、足裏の様々な場所にトラブルを引き起こします。
扁平足
内側アーチがつぶれる「扁平足」。土踏まずが低くなり足裏がつら~くなる代表的な変形です。
扁平足の矯正には、インソールを使うのがベストだ おすすめ5選足底筋膜炎
踵の前方が痛みだして、歩くのもズキンと痛む。アーチがつぶれて足底筋膜が牽引されて起こる足底痛です。
足底筋膜炎にベストなインソール!! 足の痛みをやわらげる おすすめ7選中足骨骨頭痛
横アーチがつぶれて、足趾の第1関節が地面に挟まれて荷重痛を引き起こします。
モートン病
横アーチの低下、とくに足趾の薬ゆびと中ゆびがつぶれることで、足底神経が圧迫されて起こる神経痛です。
開張足向けのインソールの効果
インソールの最大の効果といえば、足底から3つのアーチを支えて、足の形を整えること。
3つのアーチをインソールでサポートする
インソールでサポートする3つのアーチは、、、
- 内側アーチ
- 横アーチ
- 外側アーチ
の3つ。
これら3つのアーチは、それぞれ大事な働きをしています。
内側アーチ
土踏まずを下からしっかりサポートするのが、内側アーチの大事な仕事です。
横アーチ
開帳足では、メインのアーチが横アーチ。
横アーチは、内側アーチと連動して働くことが多いので、インソールに横アーチがセットされると、開帳足がしっかり矯正されるんです。
外側アーチ
外側アーチがあると、外への踏ん張りが効くので、バランスがよくなり、足の指が使えるようになってきます。
3つのアーチは、連なって動いている
3つのアーチは、単独で動いているわけじゃありません。連なって動いているのです。
なので、効果のあるインソールは、土踏まずを支える3つのアーチがしっかりデザインされていることが大事なわけなんです。
開帳足には、横アーチがデザインされたインソールを選ぶ
開帳足の改善には、横アーチのサポートがメイン。
なので、横アーチがしっかりデザインされたインソールを選びましょう。
横アーチの場所を間違えない
横アーチの場所は、足趾の第一関節(中足骨骨頭)の後ろ踵側です。
横アーチアパットを使う場合には、つま先側の中足骨骨頭に当たってしまうと効果がありません。
なので、横アーチの場所を間違えないように、正確にフィットさせるのが、重要なポイントです。
ヒールやパンプスには、パットもおススメ
インソールの入らない、ヒールやパンプスなどの細い靴には、アーチパットの利用もおススメです。
開帳足向けインソール おススメ7選
それでは、中敷き研究家の選ぶインソール、おススメの7製品を紹介します。
インソールプロ(靴用中敷き) モートン病対策
『柔らか目の3つのアーチで、横アーチを整えてくれる逸品』
【製品の特徴】村井は、日本の靴と靴部品メーカーの老舗として、全て国内生産されています。メンズでは、革靴に良く似合うし、レディースでは、パンプスに良くフィットします。
メンズ↓↓↓
レディース↓↓↓
中足骨頭痛にはコレ↓↓↓
インソールプロ(中足骨頭痛用) 婦人用
[アシマル] インソール レディースコンフォートII 外反母趾 立ち仕事 タコ
『横アーチがしっかりデザインされている、日本人向けのインソール』
【製品の特徴】「アシマル」は、1989年創業で、日本で30年以上開発に携わってきた熟練スタッフが、日本人にマッチするインソールを開発。オーダーメイドから生まれたアーチ形状にこだわりのあるインソールです。人肌の弾力に似たスポンジ素材(ポリエステル)で「衝撃吸収」と「サポート力」を実現。横アーチが強化されています。
【ココが一押し】内側アーチ・横アーチがしっかりデザインされていて、アーチ形状がグッドです。
【ココがおしい】サイズ数が少ないので、上手にカットして下さいね。
【サイズ】レディース:M:22.0-23.5cm、L:24.0-25.5cm、
【厚み】つま先4㎜、踵4.8㎜
【色】グレー
[アシマル] インソール ハーフ(プレミアム) 日本製 薄型
『かかとにゴム、硬質プラスティックでアーチ機能が高まります』
【製品の特徴】「アシマル」のハーフサイズになります。しかも硬めで矯正力も強い。硬いプラスティック製のバネ板作用でアーチをしっかりサポートしています。ハーフサイズなのでシューズに入れ替えて使用できて、超便利。さらに、薄さ1.6㎜でとても使いやすい。
【ココが一押し】ハードでアーチの矯正力が強いところが一押し。
【ココがおしい】硬めなので、好みが分かれるかも。
【サイズ】S(23.0-24.5cm)、M(25.0-26.5cm)、L(27.0-28.5cm)
【厚み】踵の厚み1.6㎜
【カラー】ブラック
ザムスト(ZAMST) インソール(中敷き) フットクラフト シリーズ
『日本人の足に抜群にフィットする! オーダーメイドのようなインソール』
【製品の特徴】開発・製造したのは、 スポーツ向けサポート・ケア製品のブランド 「ザムスト-ZAMST-」 。整形外科向け製品を45年にわたり開発・製造する日本シグマックス㈱が1993年に設立しました。
日本人のデータを基にした製品で、「抜群のフィット感」です。アーチが整いやすく、開帳足にも効果的! さらに、着地時の負担を軽減する衝撃吸収素材「エバーライトZUREN」を採用。衝撃吸収に加えて反発性もあり、とても動きやすいインソールです。
アーチの測定方法があるので、必ず、チェックしてくださいね↓↓↓
【ここが一押し】アーチの高さが3タイプあり、アーチの高さ度合いに応じて使い分けられるところが一押し。
【ここがおしい】アーチの高さ判定に少し手間がかかる。といっても、このひと手間が最大のフィット感を生むのです。
【サイズ】5サイズ。S:21.0~22.5cm/ M:23.0~24.5cm/ L :25.0~26.5cm/ LL:27.0~28.5cm/ 3L:29.0~30.5cm
【厚み】アーチタイプは、ロー、ミドル、ハイの3種類。扁平足が強いなら、まずローからがおススメ
【カラー】ブラック
SORBO DSISソルボヘルシー フルインソールタイプ
『3つのアーチサポートがデザインされている開帳足向きの優しいインソール』
【製品の特徴】インソールに、内側アーチ・外側アーチ・横アーチがデザインされ、足趾のつけ根部分も丁寧に作られています。また、筋肉の特性をもった特殊な衝撃吸収素材「ソルボセイン」でできたインソールなので、薄目でも柔らかさを感じるのが特徴です。
【ココが一押し】3つのアーチサポートが、衝撃吸収に優れた「ソルボセイン」でデザインされているので、足にとても優しい。
【ココがおしい】吸湿口がないので、ムレと熱が少しこもりやすい
【サイズ】6サイズ:2S:23-23.5㎝、S:24-24.5㎝、M:25-25.5㎝、L:26-26.5㎝、L:27-27.5㎝
【厚み】やや薄目
【カラー】グレー、ブラウン
iFitna インソール 人間工学設計 男女兼用
【製品の特徴】内側アーチも横アーチもしっかりデザインされていて矯正力があります。ヒールカップも深めなので、踵も安定感抜群です。サイズも9サイズあるので、カットが最小限でフィットしやすい設計ですね。
【ここが一押し】横アーチと内側アーチがしっかりしているので、強い矯正力が働きます。
【ここがおしい】厚みがあるので、靴によっては窮屈かも。
【サイズ】9サイズ。XS:22.5~23㎝/ S:23.5~24㎝/ M:24.5~25cm/ L :25.5~26cm/ XL:26.5~27cm/ 2L:27.5~28cm/ 3L:28.5~29㎝/ 4L:29.5~30㎝/ 5L:30.5~31㎝
【厚み】アーチ最高3㎝、ヒール最高1㎝
【カラー】グリーン
ALUKDESIGN アルクデザイン プレミアムインソール ALUK4.8
【製品の特徴】土踏まずの中央に特許取得したアーチタップ機能がデザインされています。100万回の圧縮弾性テストでも、ほとんどヘタリ無し。高弾性でマッサージ効果も期待できます。
【ここが一押し】なんといっても、新開発のアーチタップ。歩くだけで足底からバランス補正機能が新感覚で一押し。
【ここがおしい】アーチの突き上げ感に慣れが必要な場合もあります。
【サイズ】3サイズ。S:23.0~24.5cm/ M:25.0~26.5cm/ L :27.0~28.5cm/ カットあり。
【厚み】アーチの高さは4段階。最初は、1段目からがおすすめ。
【カラー】グレー
横アーチ改善のおススメ足裏パット2選
[Phoenix] 偏平足 専用 シリコン インソール 2足分 4枚 セット
【製品の特徴】フルインソールが入らないヒールやパンプスに最適なシリコンインソールです。ハサミで簡単にカットできるので、サイズ合わせも楽ちん。ただし、内側アーチと横アーチを靴底にフィットさせるのにコツが必要です。2足4枚入りなのでコスパもグッド。
開帳足ケアパッド
【製品の特徴】開帳足の足裏にピンポイントで直接貼り付けて使えます。ズレないように、テーピングで止めたり、ソックスを履いて止めたりと少し工夫が必要です。
まとめ
開帳足は、横アーチがつぶれるので、様々な足のトラブルを招いてしまいます。ですから、できるだけ改善しておきたいものです。
開帳足の改善には、横アーチがデザインされたインソールや足裏パットがおススメになります。
また、先細りの靴やシューズの使用は、変形が増大するので控えた方が無難です。
もし、痛みが気になるなら、シューフィッター(靴選びの専門家)や足の専門医に相談することも考慮しましょう。
この記事を参考に、ぜひ、開帳足の改善にトライしてください。
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