いきなりですが、『ランニング用インソール』を使ったことがありますか?
実は、最新のランニング用インソールって、とても高機能なんです。
ランニング愛好者なら、タイムをもう少し伸ばしたい! もっと快適に走りたい! など、いつも感じているはず。
快適な走りをゲットするのには、ランニング用インソールを活用するのが、おススメです。
なぜなら、走りを足底から直接コントロールできるアイテムは、『シューズ』と『インソール』の2つのみ。
けれど、『シューズ』の重要性は知られていても、『インソール』の重要性は、あまり知られていません。意外と盲点なのです。
だから、ランニング用『インソール』の重要性を理解して、しっかり活用してほしいのです。
でも、インソールって、種類が多くてよく分からない?
さらに、シューズとの相性、ランニングに適しているはどれか、効果の真偽はどうなのかなど、不明なこともたくさんありますよね。
そこで、中敷き研究30年のセラピストが、それら疑問点に、しっかりお答えしました。
とくに、ランニング用インソールの【効果】と【選び方】を徹底解説しています。
さらに、厳選した【おススメ】のランニング用インソールを、7製品だけご紹介しました。
この記事を参考に、インソールを使って、快適ランを楽しんで下さいね。
ランニング用インソールが効く理由を解説!

シューズに、元から入っている標準インソールでも、違和感なくそれなりに使えます。が、ほとんどがフラットタイプ(平ら)で、決して高機能とはいえません。
ランニング用インソールと標準インソールを比較してみた
では、ランニング用インソールが、なぜ効果的なのか、標準インソールと比べてみましょう。
ヒールカップの安定性が違う

ヒールを見れば、違いが歴然!
これは、私がフルマラソンを走破した時のスーパーフィート(グリーン)です。
踵が安定していますよね。グラつきがないので、ムダな動きが少なくて、走りやすい。
さらに、トレイルランなど凹凸路面のランでは、踵が安定していると捻挫予防にもなります。
中折れしない

標準インソールは、中折れするものがほとんど。中折れするということは、土踏まず(アーチ)がつぶれやすいということ。
長距離ランの場合、疲れてくるとアーチが次第に落ちてきます。扁平足気味なら、疲れやすいし足裏が痛くなることも。中折れしないアーチサポートならば、土踏まずの疲れと痛みを予防できるのです。
ランニング用インソール 6つのメリット

ランニング用インソールを使うメリットは、
- シューズと足がフィットする
- 着地の際の衝撃を吸収する
- アーチサポートで疲労軽減
- パフォーマンスが向上する
- ケガの予防と足の強化につながる
- ムレやニオイを防ぐ
の6つもあります。
シューズと足がフィットする
インソールは、足とシューズのすき間を埋めるので、フィット感を高める作用があります。また、足の形が整えば、「ジャストフィット」という言葉がしっくりくるほど、快適ランを楽しめます。
着地の際の衝撃を吸収する
ランニングでは、着地時の衝撃が体重の3~4倍とも云われ、長時間にわたり頻回に繰り返されます。一般ランナーで、とくに衝撃が強いのが、踵!
インソールのヒールクッションで、踵の衝撃を和らげることができます。
アーチサポートで疲労軽減
アーチというのは、着地時につぶれることで衝撃吸収し、反発力でアーチを持ち上げて前に進んでいくのです。長距離ランでは、アーチが徐々に疲労してきます。アーチサポートで、疲労軽減ができるのです。
パフォーマンスが向上する
専用のインソールを使うことで、足の負担が軽くなるだけでなく、土台が安定するのでランニングフォームも改善してきます。フォームにムダがなくなれば、当然、タイムアップにもつながるでしょう。これは嬉しいメリットです。
ケガの予防と足の強化につながる
ランナーが固い路面で日常的に長距離トレーニングしていると、負担が繰り返されて、そのうちに故障することが多くなります。インソールを使えば、足の形が整って故障を予防できるだけでなく、ランニングするだけで足の強化にもつながってくるのです。
ムレやニオイを防ぐ
ランニングやマラソン大会では、長時間履くことになるので、快適な履きごごちがとても重要になります。インソールには、吸湿口や、メッシュ線維、防臭抗菌加工があるので、ムレやニオイを防いでくれます。これは、ありがたいメリットですね。
ランニング用インソールの選び方

中敷き研究家がインソールを選ぶときに、決して見落とさないのが『6つの目利きポイント』になります。
6つの目利きポイントがコレ↓↓↓
- サイズ
- 踵(ヒール)
- アーチ
- クッション
- グリップ力
- 快適なはきごごち
ポイント1:サイズを見る
まず、シューズがキツくならないないこと。
キツい場合には、効果がないばかりか、靴ずれの原因になります。
サイズと厚みを必ずチェックしてくださいね。
次に、サイズ数の多さ。
サイズが豊富だと、カットが少なくてすみます。ハサミで大きくカットすれば、ズレやすく、効きが悪くなります。
カットはできるだけ、少ない方がいいので、サイズ数をチェックしておきましょう。
ポイント2:踵(ヒール)を見る

ランニングでは、着地時の衝撃がもっとも強いので、踵が過回内(オーバープロネーション)になることが多いのです。
踵の過回内というのは、後ろから見て踵の骨が内向きに倒れてアーチがつぶれてくる踵をいいます。
衝撃を踵のクッション素材で受け止めつつも、ヒールカップで踵骨が過回内しないように包み込んで安定させることが必要なのです。
ヒールカップで踵骨が安定すると、衝撃のエネルギーがすぐに反発力へとリターンできるので、走りやすくなります。
さらに、踵が安定すると、膝や腰そして身体のバランスもよくなって、ランニングフォームも改善します。
ポイント3:アーチを見る

アーチは、日本語で「土踏まず」(土を踏まない場所)と言う意味もあって、本来は体重がかからないパーツなんです。
むやみにアーチを上げてしまうと、ランニング中に痛くなり、走れなくなることもあります。
アーチというのは、着地時につぶれることで衝撃吸収し、反発力でアーチを持ち上げて前に進んでいくのです。
ですから、過剰にアーチを高くするよりも、アーチが適正に動くことの方が大切なのです。
インソールのアーチは、各メーカーによって、かなり特徴があるので、必ずチェックしておきましょう。
ポイント4:クッションを見る
クッション素材で「着地時の衝撃吸収」だけを売りにしているインソールってありますよね。
一見良さそうなのですが、衝撃を吸収するだけでは、ランニングスピードが減速してしまいます。
なぜなら、「衝撃を吸収する」ということは、「ブレーキをかける」ことになるため、スピードが止まってしまうからです。
たとえば、砂浜を走った時、身体が沈んで足が前に進まなくて疲れますよね。衝撃を吸収するだけというのは、砂浜を走ったのと同じ状態になるわけです。
ですから、クッション素材をチェックしてほしいのです。
ランナーに選んでほしいのは、衝撃吸収と反発力がセットになっているクッション素材です。
「衝撃吸収と反発力がセット」ならば、衝撃を吸収すると同時に、反発力で衝撃のエネルギーをリターンできるから、ランスピードの改善につながるのです。
ポイント5:グリップ力を見る
ランニングでは、ソックスとインソールの間がスベってしまうと、踏ん張れなくて力が抜けてしまいます。当然、疲れやすいし、タイムロスが発生します。
インソールの表面に、滑らないグリップ力のある素材が使われていることが大事になります。
ポイント6:快適なはきごごちを見る
ランニングやマラソン大会では、長時間履くことになるので、快適な履きごごちがとても重要になります。
快適な履きごごちというのは、ズレない、ムレない、きつくないの3つがクリアされていることです。
快適な履きごごちをチェックしてみましょう。
【ズレない】-造りが頑丈で丸まらないこと
【ムレない】-吸湿、防臭、抗菌機能があること
【きつくない】-インソールとシューズがフィットすること
おすすめのランニング用インソール ベスト7
中敷き研究家が、厳選した製品ベスト7です。ぜひ、参考にしてください。
ベスト1がコレ↓↓↓
ザムスト(ZAMST) インソール Footcraft STANDARD CUSHION+
『日本人のデータを基にした足コアスタビライザーで、「抜群のフィット感」を感じられる』
日本人のデータを基にした足コアスタビライザーなので、とにかく日本人の足には合う。さらに、アーチの高さごとに3サイズあってオーダーメイドのような「抜群のフィット感」を感じられるのがこのインソールの特徴だ。
◆クッション素材
着地時の負担を軽減する衝撃吸収素材「エバーライトZUREN」を採用。衝撃吸収に加えて反発性もあるので、とても動きやすい。
◆ヒール
日本人のデータを基にした足コアスタビライザーなので、「抜群のフィット感」を感じられる。コアスタビライザーは、強度の強いナイロン製パーツ。
◆アーチの機能
「ウィンドラス現象」の仕組みを用いて、理想的なアライメントになるように設計。アーチタイプは、ロー、ミドル、ハイの3種類、アーチの高さごとに商品が用意されているので、自分に合ったアーチを選べますよ。
◆サイズ
大きさは、5サイズ
S:21.0~22.5cm M:23.0~24.5cm L :25.0~26.5cm LL:27.0~28.5cm 3L:29.0~30.5cm
アーチの高さは、ロー(低)緑色、ミドル(中)青色、ハイ(高)オレンジ色の3種類
アーチの高さのチェック方法です↓↓↓
◆履きごごち
アーチ高のフィンティングと滑りにくい素材で抜群のフィット感です。
◆ここも知っとこ
「ザムスト-ZAMST-」は、1993年に設立した日本シグマックス社が開発。日本の医療メーカーとして整形外科向け製品を45年にわたり開発・製造したスポーツ向けサポート・ケア製品のブランド。
◆研究家からさらにひとこと
ランナーには、アーチ高を正確に計測して、しっかりフィッティングすることをおススメします。高いかなと思ったら低めから始めることがおススメです。
ベスト2がコレ↓↓↓
【SIDAS】シダス ラン3Dプロテクト
『着地時のクッション性もいいが、同時に安定感も優れて身体がぶれないインソール』
このインソールは、クッション性もいいし、同時に着地時のバランスの矯正性もあり、シューズの安定性がものすごく向上するところがおススメ 。
◆クッション
反発力と衝撃吸収力を両立する軽量フォーム・オーソライトX40っていう特殊素材を採用。
◆ヒール
踵を広く包み込む形状のヒールにジェルパッドが、着地点を選ばずに衝撃吸収を可能にしています。
◆アーチの機能
優れた安定性を発揮するサポート&クッション重視のアーチサポートです。
しっかりしたサポートでいながら、アーチ部分にフレックス機能を持たせる事で、ランニング時に足の動きを妨げません。
◆サイズ
7サイズ
XXS:20.0~21.5㎝/ XS:22.0~23.0 ㎝/ S:23.5~24.5 ㎝/ M :25.0~26.5 ㎝/ L:27.0~28.0 ㎝/ XL:28.5~29.5 ㎝/ XXL:30.0~31.0 ㎝/
つま先厚:3.5mm 片足47g
◆履きごごち
通気性を高める通気孔を多数配置、滑りも少ない。
◆ここも知っとこ
シダス社は、1975年の設立のフランスのメーカー。1985年に医療ブランド「PODIATECH(ポディアテック)」を設立して以来、医療分野においても確かな実績と評価を獲得している。
◆研究家からさらにひとこと
より軽量が好みならシダスラン姉妹品もチェックしてみよう。
→ 姉妹品のシダスラン3Dセンス↓↓↓
ベスト3がコレ↓↓↓
【SIDAS】シダスラン3Dセンス ランニング トレイルラン
◆サイズ
5サイズ XS:22.0~23.0 ㎝/ S:23.5~24.5 ㎝/ M :25.0~26.5 ㎝/ L:27.0~28.0 ㎝/ XL:28.5~29.5 ㎝/
つま先厚:3.8mm 片足39g
ベスト4がコレ↓↓↓
SUPERfeet(スーパーフィート) インソール HERITAGE BLACK (ブラック)
『丈夫なヒールカップで過回内をブロック、アーチの自然な動きが引き出される優れもの』
この製品の最大の特徴は、ヒールカップで踵を立てて、アーチの自然な動きを最大限に引き出しているところ。アーチサポートの突き上げ感がなく、ランナーにとって最適な設計 。
◆ヒールカップ&クッション
丈夫な硬質ヒールカップで、踵の脂肪層をよせて自然なクッション感覚を引き出しています。
.◆アーチの機能
踵の載距突起を硬めのスタビライザーでサポートすることで、過回内足をブロックしている。
さらに、足底が硬めだから着地時の衝撃を力強くリターンして前にグングン進む作用が高い。
◆サイズ
6サイズ
B:21.5-23㎝/ C:23.5-25㎝/ D:25.5-27㎝/ E:27.5-29㎝/ F:29.5-30㎝/ G:30.5-32㎝/
◆履きごごち
スーパーフィートシリーズの中でBLACKは薄くてかさばらない形状なので、タイトフィットの靴でも快い履き心地が感じられます。
◆ここも知っとこ
スーパーフィート社は、1997年に米国で足病医学の専門家によって生まれたメーカー。足の医療用矯正用具を一般向けに改良したものなので高品質なのです。
◆研究家からさらにひとこと
硬めのインソールなので、合う合わないがあるかもしれませんね。初めて使う時には、ランニングだけで使うのではなく、普段履きにも使って慣らした方が無難です。
ベスト5がコレ↓↓↓
[ニューバランス] サポーティブリバウンドインソール RCP280
『米国で人気のシューズメーカー、NB「ニューバランス」のインソール』
見た目が、グレーカラーでシンプル。でも、とても高品質なんですよ。アーチサポート、クッション、グリップのよさ、すべて五つ星!
◆クッション素材
反発性に優れたEVA素材で、衝撃吸性+反発性だからとても走りやすい
◆ヒール
踵にABZORBクッション挿入で、衝撃吸収に優れています。
◆アーチの機能
TPUスタビライザーでありながら硬過ぎない。アーチにゆとりがあるため、とても動きやすい設計。
◆サイズ
6サイズ
SS:21.5~22.5cm/S:23~24cm/M:24.5~25.5cm/L:26~27cm/O:27.5~28.5cm/XO:29.0~30.0cm
◆履きごごち
ナノフロントといって防滑性に優れた表面素材なのでグリップ力がグッド、通気口も多数でムレ防止もいい。
◆ここも知っとこ
1906年に米国で生まれたニューバランス社。最初は、整形外科用の矯正靴やアーチサポートを作成。そこから、発展したブランドです。
◆研究家からさらにひとこと
NBニューバランスのシューズには、完全にフィットします。他社製品のシューズにも使えますが、サイズに合わせて、うまくカットしてください。
ベスト6がコレ↓↓↓
ソルボランニング(2S・S・M・L) 8ZA614
『電球を挟んで叩いても割れない素材のソルボセイン、さらにアーチサポートもプラス』
筋肉の特性をもった特殊な衝撃吸収素材「ソルボセイン」でできたインソール。さらに、内側アーチ・外側アーチ・横アーチがプラスされ、快適な走りをサポートしています。
◆クッション素材
電球を挟んで叩いても割れない、「ソルボセイン」の衝撃吸収が、一押しの売り。
◆ヒール
ヒール底面のソルボセインが、かかとの衝撃を吸収してくれます。
◆アーチの機能
3軸アーチパット(内側・外側・横アーチ)でアーチをサポートしています。硬質系でガッツリサポートではありません。柔らかく、ほんのり盛り上がったアーチサポートです。
◆サイズ
4サイズ
2S/22.0-23.0cm、S/23.5-24.5cm、M/25.0-26.0cm、L/26.5-27.5cm
◆履きごごち
ハイゲージシンカーパイル(ランニング用生地として開発された高密度な表生地)で、吸湿・吸汗性、クッション感を実現しています。吸湿口がないので、やや熱がこもりやすい。
◆ここも知っとこ
医師、理学療法士らが臨床と研究で作り上げた、DSIS(動きを調整するインソール)研究会から発達したインソールです。
◆研究家からさらにひとこと
触った感じでは、柔らかめのインソールですが、履いてみると意外と硬めに感じます。コスパ的には、この性能ならかなりグッド。
ベスト7がコレ↓↓↓
フォームソティックス Formthotics Sports インソール Run Dual 赤/青
『自分の足型に成形される新素材が抜群のフィット感を生み出す、圧倒的な軽さだから実戦ランナー向き』
他のインソールと違うのが、自然と足型に成形されていく新素材を採用している。しばらくすると完璧なフィッティングになっていくのが素晴らしいところ。

◆クッション
「Formax」っていう衝撃吸収性の高い先端発泡素材を使用、クッション性と圧倒的な軽さを実現しています。
◆ヒール
ヒールカップは3次元に踵まわりを優しく包んで着地の衝撃を最小限に抑えている。さらに正確なフィット性が安定性もしっかりとコントロールしている。
◆サイズ
7サイズ
XXS:20-22.5㎝/ XS:23-24㎝/ S:24.5-25.5㎝/ M:26-27㎝/ L:27.5-28.5㎝/ XL:29-30㎝/ XXL:30.5-32㎝/
◆履きごごち
フォームソティックスは、防水性、保温性があり、さらに抗菌・抗カビ性、低アレルギー性などの特長も備えています。
◆ここも知っとこ
足医療の最先端、ニュージランドが産んだ矯正インソールなのです。
◆研究家からさらにひとこと
フォームソティックス Run Dual(サイズMの場合)は、僅か19gで他社製品よりも圧倒的に軽い。マラソン大会では実戦向き。ぜひ試してほしい。
まとめ
いかかでしたか?
ランニングって、毎日をより豊かにしてくれますよね。
より速く走りたい! 快適に走り続けたい!
快適な走りをゲットするために、ランニング用インソールは、必須アイテムといってもいいのです。
この記事を参考に、ランニング用インソールを、ぜひ活用してください。


