安全靴をはいた作業で、足のトラブルにお悩みではありませんか?
たとえば、
かかと、足の裏、そしてつま先が痛い!とか、
ふくらはぎと腰の疲れがつらい!とか、
靴の中のムレとニオイが強烈!とか、
安全靴をはいた作業で、困ることってたくさんありますよね!?
安全靴は足を守る大事なプロテクターなんですが、けっして快適な履き物とはいえません。
そんな安全靴のお悩みには、インソール(中敷き)がとても役立ちます。
なぜなら、インソールは、足の裏を直接ささえ、負担を減らせる『唯一のアイテム』だからです。そして、安全靴の機能を補ってくれるのです。
また、蒸れと消臭効果に優れた中敷きもあります。
しかし、いざインソールを探してみても、種類が多すぎてどれがいいのか、よく分かりませんよね!?
そこで、この記事では、中敷き研究30年のセラピストが、安全靴に役立つインソールについてくわしく解説し、おススメのインソールを厳選して7製品だけ紹介しました。
ぜひ、ご自分の足に合うインソールを選んで、試してみてはいかがでしょうか?
安全靴の機能について知っておこう

安全靴とは
工事現場や建設業など足の危険が伴う作業場で、足を守るための強度がある靴を「安全靴」と云います。
正しくは、日本産業規格(JIS)に合格した「JISマーク」のある靴を「安全靴」といいますが、一般的には、そこまで強度の無いスニーカータイプも含めて安全靴とよぼれています。
職業上、労働災害を防止するために、JIS規格の安全靴を履くように義務づけられた、作業場もあります。
JIS規格の安全靴とは
簡単に紹介すると、、、
落下物から足を守る堅い足芯があること
とがった釘を踏んでも貫通しない堅い足底ソール
滑って転ばない滑り止めの靴底
チェンソーでも切れない外壁の堅さがあること
電気絶縁特性
(参考:日本安全靴工業会ホームページより https://anzengutsu.jp/about/)
など、きびしい安全基準に合格した頑丈な靴になります。
インソールは安全靴の機能を高める

安全靴は、危険な作業や過酷な環境から足を守ってくれますが、足芯カップの堅さと足底ソールが曲がらないのが難点です。
また、外壁がしっかりしているので、一般のシューズに比べて通気性が乏しくなります。
最近の安全靴は、機能が改良され、快適度もアップしています。
しかし、長時間の立ちっぱなしや足場の悪い場所での作業が多ければ、どうしても足にストレスが加わります。
また、会社で指定された安全靴が合わなくて、靴ずれで足が悲鳴をあげてしまうこともあるでしょう。
さらに、扁平足や外反母趾、そして巻き爪などあれば、高機能な安全靴であっても対応できません。
そんな時、インソールを使えば、安全靴の機能を格段に高めてくれるのです。
安全靴にインソールを使う【メリット】
安全靴にインソールを使うメリットは、
- 痛みの緩和
- 歩きやすさアップ
- 疲れの予防
- 靴ズレ防止
- ムレ消臭対策
の5つになります。
痛みの緩和
硬い地面から、衝撃がかかることで、荷重している足に負担がかかります。
とくに、足裏やかかと。さらに、つま先に始まってふくらはぎから腰まで違和感や痛みがでてきます。
その負担を減らして、痛みを緩和してくれるのが、インソールの最大のメリットです。
歩きやすさアップ
インソールは、衝撃をやわらげるだけじゃありません。反発性のある材質で、歩きやすさもアップしてくれます。
疲れの予防
疲れの原因は、足の土踏まずの機能が落ちることが多いのです。
土踏まず(アーチ)を高める機能がインソールの働きです。インソールは、疲れの予防に役立ちます。
足ズレ防止
普通のスニーカーと違って、安全靴は、先端が固いので、足ズレすると、足指のタコや豆、靴ズレができます。インソールは、滑り止め加工で足ズレを防止します。
ムレ消臭対策
インソールは、メッシュ繊維や吸湿穴があり、調湿機能がすぐれています。ムレと消臭対策にも力を発揮します。
臭いが気になれば、消臭にすぐれたインソールもあります。
消臭インソールについて知りたい方は、こちらも合わせてお読みください↓↓↓

もし、臭いがひどければ、消臭グッズと併用すると効果抜群です。
消臭グッズについて知りたい方は、こちらも合わせてお読みください↓↓↓

インソールはなぜ効くの?【効果】
踵の安定感が違う
インソールと既成インソールを比べてみると、踵の安定感が全く違いますね。

私は、スーパーフィート(グリーン)を使っています。シューズに使っているインソールですが、足の動きが、骨盤や体の動きにまで影響するので、とても動きやすくなります。
アーチをサポートする

扁平足ぎみなら、衝撃吸収が弱くなって、安全靴の中で足裏が痛くなるし、疲れも蓄積します。
インソールでアーチをサポートすると、土台がしっかりして、足が強くなるわけです。
パワーの伝達力にすぐれている

インソールとのフィッティング(合わせること)で、ドンピシャに足を整えると、力が地面に伝わるし、地面の反力で体が楽に動きやすくなります。
ということは、作業がしやすいのです。インソールで、足の動きが全身に伝えられます。
足の動きを引き出すのがインソール
足は、ひと固まりじゃありません。24個の骨がバラバラに、しかも精密機械のように動くのです。
インソールは、足や足の指の動きを引き出すことで、足が疲れなくなるのです。
安全靴のインソールの選び方

路面が硬ければ、衝撃吸収にすぐれたインソールを使う
作業場の路面が硬かったり、足場が凸凹で悪かったりすると、踏ん張ることが多いため、地面からの衝撃で足や膝を痛めることも多くなります。
足の負担を減らすためには、衝撃吸収にすぐれたインソールがおすすめにです。
動き回る場合には、衝撃吸収にプラスして反発力のあるインソールを
動き回ることの多い作業場ならば、衝撃吸収するだけの柔らかい素材は、あまりおすすめできません。
なぜなら、踏ん張りが効きにくくて、逆に、足が疲れるからです。
たとえば、やわらかい砂浜歩きを想像してほしいんですが、足が沈んで疲れるはずです。
ですから、動き回ることが多い作業には、衝撃吸収にプラスして、反発力のある中敷きがおすすめのインソールになります。
アーチが高いだけのインソールは痛くなる
アーチが高いだけのインソールは、注意が必要です。とくに、扁平足の方は、インソールのアーチが高いだけだと、足の土踏まずが、突き上げられて逆に痛くなります。
アーチの高さを選択できるインソールを選ぶとよいでしょう。
安全靴のサイズ合わせにインソールを使おう

安全靴のサイズが合わなければ、靴ズレの元になります。足が小さい場合には、靴の中で足が遊ぶため、ズレて足裏のタコや小趾の豆もできやすいのです。
足が小さい場合には、安全靴と足のフィッティング(合わせること)に、インソールを入れてサイズ調整するとよいでしょう。また、足裏がすべらないグリップ力のある素材かどうかをチェックしておきましょう。
もし、足が大きくて靴ずれする場合には、パットでカバーするとよいでしょう。

安全靴におすすめのインソール7選
[ミドリ安全] 安全靴向けインソール
安全靴の世界をリードしてきた「ミドリ安全」開発のインソール
【メーカー】1952年の創立以来、豊富な経験とすぐれた開発力で安全靴の世界をリードしてきた「ミドリ安全」
【製品の特徴】みどり安全の安全靴には、ピッタシ合う。かかと部のクッションもよく衝撃吸収あります。アーチクッションもあって疲れません。抗菌防臭加工あり、消臭にも配慮されています。
【ココが一押し】かかとパットとアーチパットで衝撃吸収に優れています。
【ココがおしい】みどり安全の安全靴には、ピッタリも、他社製品には、カットが必要な場合もあります。
【サイズ】SS(21.5~22.5cm)、S(23.0~24.5cm)、M(25.0~26.5cm)、L(27.0~28.5cm)
【厚み】中
Hehanda 中敷き インソール 薄型
生卵を80cmの高さから落としても割れないほど衝撃吸収力が高い
【製品の特徴】踵と前足部分には、ポロンといって衝撃吸収に優れた素材を使用。さらに踵はUカップで安定感のある設計。扁平足でも、衝撃痛の強いタイプにはおススメ。
【ココが一押し】生卵を80cmの高さから落としても割れないぐらい衝撃吸収力が高い
【ココがおしい】アーチサポートが合うとすばらしくフィット。サイズ調整にはカットが必要。
【サイズ】女性用❤S(22.5~23.0)、M(23.5~24.5)、男性用♠:M(23.5~24.5)、L(25.0~26.0)、XL(26.5~27.5)の4サイズ
【厚み】つま先:3mm、土踏まず:2.8cm、かかと2cm(中心部は6mm)
スーパーフィット トリムフィット(グリーン)
私が、愛用しているインソールです。
スーパーフィートの一番の特徴は、踵をスッポリ包み込むヒールカップの形状です。
踵が機能して、足や骨格のねじれを補正します。アーチ自体は、持ち上げません。これらが、スーパーフィートの性能を支えている特許技術になります。
スーパーフィートのコンセプトもすばらしい。1964年、米国足病学から生まれた治療用のインソールです。
スーパーフィット トリムフィット(ブラック)
これも、私の愛用のインソールです。
スーパーフィット トリムフィット(グリーン)よりも、ヒールカップの厚さが薄いのが特長です。
足の甲が高くてキツイのが気になる方は、こちらブラックの方を使ってみましょう。

後から見れば、厚みの違いが分かりますね。
ザムスト(ZAMST) インソール(中敷き) フットクラフト シリーズ
日本生まれ、日本製インソールです。オーダーメイドのようなインソールを目指しています。
オーダーメイドのようなインソールを目指して作られています。
このインソールの、最大の特徴は、アーチの高さを選べるところ。
ハイ(高)オレンジ色、ミドル(中)青色、ロー(低)緑色の3タイプから選べて、自分の土踏まずとのフィッティングが優れたインソールです。
扁平足の方は、ロータイプ(低)から始めてみましょう。
少しめんどうですが、購入前に、必ずアーチの高さを測定してくださいね。
BMZ インソール コンプリートプロ 自衛隊
BMZインソールは、日本生まれの日本製インソール。
BMZインソールは、自衛隊の軍足ブーツにも使われる程のインソールで、長距離の行軍でも疲れないのです。
その秘密が、世界初の外側アーチ(立方骨)理論なのです。当然、安全靴にも同じ効果が期待できます。
扁平足ぎみの方には、とくにおススメです。
JINN TOKYO インソール Blueプレミアム
人間工学に基づいて設計されたインソールです。
サイズは、3つ。S:21.5cm~24cm、M:23cm~25.5cm、L:26cm~29cm。 厚さは、つま先部で約0.5cm、かかと中心部で約1.5cm。
アーチ部分が、TPEハニカムジェルパットといって、ゴムの弾力性とプラスティックを組み合わせて加工され、衝撃吸収にすぐれた素材です。また、踵とつま先には、衝撃吸収と反発性のあるポロンという素材が使われています。コスパがいいですね。
インソールの合わせ方(フィッティング)
既成インソールは、安全靴に入るように大きさを整えて、フィッティング(合わせること)しましょう。
まず、安全靴のインソールを取り出して、既成インソールに重ね合わせて、ラインを引きます。
次に、ハサミでラインに沿ってカットします。安全靴に入れてみて、微調整すればOKです。
最後に、安全靴を履いて歩いてみてくださいね。入れる前と、入れた後で体の動きやすさを比べて、軽くなっていることを体感してください。
まとめ
安全靴での作業は、立ちっぱなしや、足場の悪い所での作業が多いので、疲労度が高くなります。
疲労が蓄積すれば、足裏の痛みやふくらはぎの重み、そして膝と腰の違和感などが気になってくるでしょう。
このような時には、安全靴に専用のインソールを入れて、ぜひ使ってみて下さい。
足のストレスが減って、身体が楽になり、かろやかに動くことを体感できるでしょう。
安全靴のお悩みに、このサイトが参考になれば嬉しいです。
安全靴の臭いが気になれば、コチラもご参考にしてください。
