かかとが、痛~い! 歩くのが、ツラ~い!
靴が、合ってないのかなあ?
もしかしたら体重が増えたせい?
何かいい方法がありませんかぁ?
はい、お困りですねえ!
そのお悩み、中敷き研究30年のセラピストが、しっかりお答えしますよ。
かかとの痛みには、たくさんの原因があるのです。
原因の中で多いのが、とくに【衝撃痛】【扁平回内足】そして【靴ずれ】。
これらの痛みには、「かかとインソールを」使うことが効果的なんです。
なぜなら、体を足元から支え、かかとを保護してくれる唯一のアイテムになるから。
かかとの痛みの【原因】にフィットした「かかとインソール」を使うことがとても大事になります。
この記事では、かかとの痛みの【原因別】に
- 「かかとインソール」の効果と選び方
- 「かかとインソール」のおすすめ
をメインにご紹介します。
ぜひ、参考にして下さいね。
なぜ、かかとが痛くなるの? かかとの痛み【3大原因】
かかとが痛くなるのは、かかとにストレスが集中してしまうから。
当たり前なんですが、かかとは、体の土台。
家で言えば、要石(かなめいし)。
なので、全体重がかかとに集中し、ストレスが最も生じる部位になるからです。
そのストレスが引き金になって起きるのが、かかとの痛み【3大原因】です。
それが、
- 地面からの衝撃痛
- 扁平回内足に関連した痛み
- 靴ずれの痛み
になるのです。
地面からの衝撃痛

地面からの衝撃といえば、かかとを着地した瞬間のズキ~ンと響く、『衝撃痛』。
歩くだけでも、体重がかかり、痛みがズキ~ンと響きます。
かかとへの衝撃は、歩くだけで体重の2~3倍もかかると言われています。
体重50kgなら、なんと100㎏~150㎏に相当!
とくに、堅い路面からの衝撃が、長時間にわたり繰り返されると、頑丈なかかとだって耐えられませんよね。
しかも、体重が増えてくれば、なおさら...つらい。
立ち仕事を始めたり、シューズや靴を替えたりしてから、痛みがひどくなることもあります。
扁平回内足に関連した痛み

足の崩れで代表的なのが、『扁平回内足』。
扁平回内足っていうのは、踵骨が傾いて土踏まず(アーチ)がつぶれることをいいます。
ご自分の足の土踏まずを、見てみましょう。もしかして、アーチがつぶれていませんか?
扁平回内足そのものが痛いというわけではありません。が、土踏まず(アーチ)がつぶれてしまうと、体重や衝撃に耐えられない弱い足になり、痛みが出やすくなるというわけです。
また、アーチがつぶれるて膝が内に向くと内股(うちまた)に、外に向くとガニ股にもなります。
さらに、姿勢にも影響があって、膝痛や腰痛、肩こりまで引き起こすこともあります。
靴ずれ

革靴のサイズが大きくて擦れると、いわゆる『靴ずれ』がおこります。
靴ずれは、豆、水疱(すいほう)になって、擦れるとけっこう痛いですよね。
つぶれると皮ふがキズになるので大変です。
かかとインソールの【効果】ホントのところ
Q:ところで、「かかとインソール」って、かかとの痛みにホントに効くの?
中敷き研究家:実は、「かかとインソール」をむやみに使っても、あまり効果が期待できないんだ。
Q:エッ、どうして?
中敷き研究家:もちろん、合えばよく効くんだけれど、合わなければ、効果が引き出せないわけ。
Q:合うって、どういうこと?
中敷き研究家:「かかとインソール」が効くのは、足の痛みとインソールの特性を合わせることが大事なんだ。
Q:ということは?
中敷き研究家:足の痛みの原因が【衝撃痛】なのか【扁平回内足】なのか、そして【靴ずれ】なのかを見極めて、【原因別】にインソールを使い分けるってこと。
要するに、間違えたインソールを使わないってことが重要だね。
それには、【選び方】が大事になるんだ。
かかとインソールの【選び方】
というわけで、「かかとインソール」は、痛みの【原因別】に使い分けましょう。
それでは、3つの【原因別】に選び方を解説しますね。
- 【衝撃痛】に適したインソール
- 【扁平回内足】を改善するインソール
- 【靴ずれ】を防止するインソール
衝撃痛に適したインソールの選び方
衝撃痛に適したインソールは、衝撃吸収に優れた機能があること。
「かかとインソール」に、弱ったかかとの衝撃吸収を、肩代わりしてもらいましょう。
衝撃吸収の機能には、2つのタイプがあります。なので、どちらが自分の足に向いているのかチェックしてください。
- クッション素材で衝撃吸収
- ヒールカップで衝撃吸収
タイプ別に解説しますね。
クッション素材で衝撃吸収タイプ

ほとんどのかかと痛には、「クッション素材で衝撃吸収タイプ」が効果を発揮するでしょう。
とくに、踵脂肪体の委縮がある場合には、柔らかいクッション素材でかかとを補い、かかとを保護するだけで、効果てきめん。
例えば、ゲルやシリコン素材、ポロンなどのクッション素材が使ってあれば、衝撃吸収に優れたインソールといえるでしょう。
立ち仕事で、長時間立ちっぱなしの人には、とくにおススメです。

ただし、注意も必要。
クッションが柔らかすぎると、体が沈むということ。つまり、歩きにくく、動きにくくなってしまいます。
最初は、クッションが効いたとしても、歩きづらさで、次第に痛みが増えることもあるのです。
動いたり、歩いたりすると痛みが増強する場合、クッション素材にアーチサポートがプラスされているインソールを選ぶと効果的です。
ヒールカップで衝撃吸収タイプ

ヒールカップで衝撃吸収タイプは、ヒールカップが硬めなので、動き回ったり、歩き回ったりする人に向いたインソールです。
深めのヒールカップでかかとを包み込み、踵脂肪体の本来の働きを引き出して、衝撃吸収するのです。
少し硬めになりますが、歩きやすさや動きやすさを求める人には、とくにおススメです。
ただし、硬めなので、かかとの衝撃痛がひどい場合には、柔らかめのクッションタイプの方がおススメです。
扁平回内足を改善するインソールの選び方
扁平回内足が矯正され、アーチがしっかりしてくると、負担に強い足となっていきます。
なので、扁平回内足の人は、アーチの機能をとり戻す必要があるのです。
アーチを改善するインソールには、2つのタイプがあって、
- ヒールカップで包む
- アーチサポートで支える
どちらのタイプもすぐれていますが、それぞれに特徴があります。
ヒールカップで改善タイプ

硬質系のヒールカップで、かかとをホールドして安定させることで、扁平回内足を防ぐことができます。
アーチの動きを制限することなく、本来の動きを引き出せるメリットがあります。
少し硬めになりますが、歩きやすさや動きやすさを求める人には、とくにおススメです。
アーチサポートで支えるタイプ

一方、アーチサポートで支えるタイプは、直接的に土踏まずを支えて、扁平回内足を矯正したい人に向いています。
アーチサポートで、アーチの高さがフィットすると、サポート力がしっかり働くのがメリットです。
ただし、アーチが高すぎたり、位置がズレたりすると違和感になることも。
なので、サイズ合わせが大事になります。
靴ずれを防止するインソールの選び方

靴の履き口の縁が、かかとの『靴ずれ』の好発部位になります。
かかとの靴ずれを防止するのには、靴縁の当たりを変えることが必要です。
なので、かかとの後ろをアップしたり、サイドをアップしたり、当たりを調整できる「かかとインソール」がおススメです。

また、靴のサイズが大きい場合には、「かかとインソール」をサイズ調整にも利用できます。
しかし、逆に、靴のサイズが小さい場合には、窮屈になるので効果が期待できません。
かかとインソールを使う【メリット】&【デメリット】
「かかとインソール」には、5つの【メリット】があります
- 衝撃をやわらげる
- 扁平回内足の改善
- サイズ調整できる
- シューズへの入れ替えが簡単
- 身長が高く見える
一方、【デメリット】といえば、
かかとが高すぎた場合に、
- 靴が脱げてしまう
- キツくなってしまう
です。
かかとの痛み【あるある症状】
さて、かかとの痛みで割と多いのが、
- 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
- 踵骨棘(しょうこつきょく)
- 踵脂肪体炎(しぼうたいえん)
- 踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)
という病名になります。
あまり聞いたことのない病名ばっかりですよね。
かかとの痛みが強かったり、なかなか治らなかったら、ガマンしないで、お医者さんや靴の専門家(シューフィッター)に、相談しましょう。
少し、説明しておきますね。
足底筋膜炎(足底筋膜炎)

足底筋膜炎は、とにかく足の裏からかかとが痛い!のです。足底の扇状に広がっている筋膜(きんまく)が、ストレスを受けて痛くなります。
運動後に踵の前が「痛いなあ」と感じたり、朝起きて急に歩きだした時に「ズキン」と痛みます。
体重が増えたり、立ち仕事が続いたり、過酷なスポーツしたりと 負担をかけ続けてから痛みが出始めます。
ヒールや高い靴を履く人、足が扁平足の人や逆に甲高の人、ふくらはぎやアキレス腱の硬い人に多くみられます。

踵骨棘(しょうこつきょく)
足底筋膜にストレスがかかり続け、踵骨のつなぎ目の骨がトゲ状に出っ張ったのが、踵骨棘(しょうこつきょく)。
足底筋膜炎と同じような症状ですが、骨がトゲ状になっているので、痛みがさらに強いのです。
踵脂肪体炎(踵脂肪褥炎:かかとしぼうじょくえん)

なんと、舌を噛みそうな名前。
かかとには、踵脂肪体と言って、厚さ1~2㎝もの天然の脂肪層があるのです。衝撃を緩和する役割を担っているのですね。
その脂肪層が薄くなったり(加齢とともに薄くなるそうです)、繰り返されるストレスで脂肪体に炎症が起こったり、体重が激増したりで、衝撃に耐え切れなくなって、痛くなるのです。
踵骨骨端症(シーバー病)
成長期のお子さん、とくに男の子に多い、かかとの痛みです。
スポーツのやり過ぎ、練習量が増えてから、かかとの骨にストレスがかかって痛くなります。
クッション性のない硬いシューズやスパイク、堅いグランドでの練習など、かかとに負担をかけてしまったのです。
適切なインソールやテーピング、練習量を調節することが必要ですね。
かかとインソール 【原因別】おすすめ11選
ここでは、【原因別】におすすめの「かかとインソール」を紹介します。
中敷き研究家が、メーカー8社から、11製品の「かかとインソール」を厳選しました。
衝撃吸収におススメの3製品
HIIRAGI(ヒイラギ) インソール 2足4枚セット
『厚さ1.5㎝のシリコンジェルで衝撃吸収できる、かかとの衝撃痛の緩和に、おススメ』
【サイズ】♠メンズ青(サイズ25.0~28.0cm)、♥レディース赤(サイズ22.5~24.5cm)
【厚み】♠メンズ(長さ11cm×幅7cm×厚み1.5cm)、 ♥レディース(長さ10cm×幅6cm×厚み1.5cm)
【ココが一押し】♠メンズ(青)と♥レディス(赤)があり、カットもできる。2足4枚セットでコスパもグッド。
【ココがおしい】シリコンジェルが、かかとや靴下にくっついちゃうので、シューズの着脱が少しめんどう。
PhoenixSole かかとインソール
『厚さ1㎝のシリコンジェルで衝撃吸収できる、かかとの衝撃痛の緩和におススメ』
【サイズ】S:長さ9.5×幅5.8×高さ3cm、M:長さ11×幅7×高さ3cm、L:長さ12×幅7.2×高さ3cm
【厚み】踵部の厚み約1㎝
【ココが一押し】シリコンで水洗OK、清潔が保たれる
【ココがおしい】前へずれることがあるので、履く時がちょっとめんどう
SORBO DSISソルボヘルシー ハーフインソールタイプ
『電球を挟んで叩いても割れない素材のソルボセイン、さらにアーチサポートもプラス』
【サイズ】S (24~24.5cm)、M (25~25.5cm)、L (26~26.5cm)、L (26~26.5cm)、2L (27~27.5cm)
【厚み】踵部の厚み約5㎜
【ココが一押し】3つのアーチサポートで、衝撃吸収だけじゃなく歩きもサポートしてくれるハーフインソール
【ココがおしい】両面テープ付きでズレないが、シューズの入れ替えには不適
扁平回内足におススメの5製品
[アシマル] インソール アクティブハーフ 日本製
『かかとにゴム、アーチに硬質プラスティック、ハードにアーチ機能を高めてくれる純日本製の逸品です』
【サイズ】S(23.0-24.5cm)、M(25.0-26.5cm)、L(27.0-28.5cm)
【厚み】踵の厚み2㎜
【ココが一押し】薄さ2㎜でとても使いやすい。シューズに入れ替えて使用できるので、超便利。
【ココがおしい】硬いプラスティック製のバネ板作用でアーチをサポートしています。柔らかめ好きには少しつらいかも。
SUPERFEET TRIMFIT DELUX メンズ MEN’S スーパーフィート
『硬質ヒールカップに特許のあるスーパーフィート社のハーフインソール(男性用)です』
【サイズ】♠メンズD(25.0~27.0cm)E(26.0~28.0cm)F(27.0~30.0cm)
【厚み】薄め
【ココが一押し】スーパーフィートの中でも、クッション性を重視。ブラウンカラーでビジネスシューズ向きのハーフインソールです。
【ココがおしい】硬くて深めのヒールカップが特徴。柔らかめが好みの人には、少しつらいかも。
SUPERfeetインソール EASYFIT EASYFIT Women’s (イージーフィットウィメンズ)
『硬質ヒールカップに特許のあるスーパーフィート社のハーフインソール(女性用)です』
【サイズ】♥レディスB(21.0~23.0cm)C(23.0~25.0cm)
【厚み】薄め
【ココが一押し】スーパーフィートの中でも、クッション性を重視。女性用フォーマルシューズ向けのハーフインソールです。
【ココがおしい】硬くて深めのヒールカップが特徴。柔らかめが好みの人には、少しつらいかも。
インソール 中敷き スポーツ 運動用 espfree
『足にフィットした山型のアーチが足の形を整え姿勢を改善、日本製ハーフインソール』
【サイズ】S:20.5-22.5cm 高さ2.5cm / M:23-25cm 高さ3cm / L:25.5-28.5cm 高さ4cm
【厚み】つま先部分フリー
【ココが一押し】アーチが効くので、扁平足の改善には、一押し。
【ココがおしい】かかとが高い分、靴の後ろが浅くて脱げやすくなるので、靴も選んでくださいね。
【ペダック】インソール Viva Mini ビバミニ
『靴の歴史の長いドイツのメーカー ペダック製ハーフインソール、機能性に高級感のある逸品です』
【サイズ】23、23.5、24、24.5、25、25.5、26、26.5-27㎝の8サイズ。
【厚み】つま先部分フリー。
【ココが一押し】つま先部分がフリーなので、甲の低い靴やつま先が細い靴にベスト。表面のヌメ革(牛本革)と活性炭フィルターで消臭効果も抜群。
【ココがおしい】ハーフサイズなので、サイズ選びをそこまで気にしなくて良いけれど、EU(ヨーロッパ)表記には、ご注意を。
靴ずれ防止におススメの3製品
[ペダック] インソール Perfect パーフェクト
『かかと後方の靴ずれ予防と衝撃緩和にバッチリ効く、本革性で高級感のあるヒールインソールです』
【サイズ】♥レディース(S) 23.0~24.0cm (M) 24.5~25.5cm、♠メンズ(M) 24.5~25.0cm (L) 25.5~27.0cm (XL) 27.5~30.0cm
【厚み】約5~7㎜
【ココが一押し】かかとの靴ずれにはバッチリ、両面テープでズレなし。本革なので汗の吸収もいい。
【ココがおしい】両面テープ固定だから、他の靴への入れ替えには不適。
【ペダック】インソール Correct コレクト
『くるぶしの靴ずれ予防にバッチリ効く、本革性で高級感のあるヒールインソール&パットです』
【サイズ】♥レディース:(S)23.0cm~24.0cm (M)24.5cm~25.5cm、♠メンズ:(M)24.5cm~25.0cm (L)25.5cm~27.0cm (XL)27.5cm~30.0cm
【厚み】約5~7㎜
【ココが一押し】微妙な高さで、くるぶしの当たりを減らして靴ずれ防止にグッド。
【ココがおしい】ソールが少し硬めです
[AOUOA] パカパカ防止 靴ずれ防止かかと保護パッド
『靴後面に貼り付けてかかとの靴ずれ防止に、かかと保護パット』
【サイズ】高さ4㎝×横幅8㎝
【厚み】5㎜
【ココが一押し】靴、パンプス、スニーカー、ブーツにも使用できる。インソールというより、かかとジェルパットです。カラーは、イエロー、ゴールド、ベージュ、黒の4色。
【ココがおしい】サイズ大の靴なら最適。サイズ小の靴には不向き。
まとめ
かかとの痛みには、【原因別】に「かかとインソール」を適切に選んで使うことがとても大事になります。
足の痛みの原因が【衝撃痛】なのか【扁平回内足】なのか、そして【靴ずれ】なのかを見極めて、【原因別】にインソールを使い分けるってことですね。
この記事を参考に、「かかとインソール」を適切に選んで、ぜひ、使ってみてくださいね。

