「外反母趾」って、見た目が「く」の字に曲る母趾の変形のこと。
見た目が気になるだけじゃありません。
飛び出した凸の部分が靴やシューズに擦れて炎症を起こすと、とっても痛いのです。
パンプスやヒールなど狭い靴を履いて歩き回った日には、とくにつらい。
こんな外反母趾のお悩みには、インソール(中敷き)を使うのが、おススメです。
それは、足の裏から、足と母趾の形を整える必須の『アイテム』だから。
でも、インソールってたくさんの種類があるし、どれがいいのか、よく分からない? ですよね。
でも、大丈夫!
このサイトでは、中敷き研究30年のセラピストが、外反母趾向けインソールの【効果】と【選び方】をしっかり解説しました。
さらに、おススメのインソールも10製品だけ紹介しています。
外反母趾のお悩み解決に、ぜひ、参考にしてください。
インソールの効果 足と母趾の形を整える!

外反母趾は、母趾だけが曲がるのではありません。土踏まず(アーチ)の崩れが母趾にまで影響しているのです。
アーチが崩れると、母趾も連れだって曲がっていきます。
そこで、インソールの出番。
インソールの得意とする役割りが、あしの裏からアーチを支えて足を整えること。
すると、母趾の形も整いやすくなるというわけです。
アーチの崩れに注目して、母趾を整える
中敷研究家が、注目している外反母趾に多いアーチの崩れが、
- 扁平回内足
- 開帳足
の2つの変形。
扁平回内足を整える

扁平回内足というのは、踵が内側に倒れて土踏まず(アーチ)がつぶれる変形のこと。
扁平足回内足で、内側アーチがつぶれると、連動して外反母趾になりやすいのです。
立ったり歩いたりする時には、足底と母趾にほぼ100%の体重が乗っかってきます。
つぶれた足と母趾に、体重がかかると、変形がますます大きくなるのです。
なので、扁平回内足を整えることが、外反母趾を改善するための必須ポイントになります。
開帳足を整える

開帳足というのは、足趾のつけ根、前足部(横アーチ)がつぶれて開いてしまった足のこと。
開帳足の反動で母趾が真ん中に寄って、外反変形しやすくなるのです。
開帳足を整えることも、外反母趾改善の必須ポイントです。
足を支える3つのアーチを整えよう

足を支えている3つのアーチとは、、、
- 内側アーチ
- 横アーチ
- 外側アーチ
の3つ。
これら3つのアーチは、それぞれ大事な働きをしています。
3つのアーチを、インソールで整えることがとても重要です。
内側アーチ
踵の骨を下からしっかりサポートし、扁平回内足を改善するのが、内側アーチの大事な仕事です。
横アーチ
横アーチがつぶれると、中足骨がくずれて落ちてきて、足が開いた開帳足になるのです。
横アーチは、内側アーチと連動して働くことが多いので、インソールに横アーチがセットされると、アーチがさらに補強されます。
外側アーチ
外側アーチがあると、外への踏ん張りが効くので、バランスがよくなり、足の指が使えるようになってきます。

このように、外反母趾向けのインソールは、土踏まずを支える3つのアーチがしっかりデザインされていることが重要です。各メーカーによって特徴はあるけれど、インソールで3つのアーチをサポートしています。
外反母趾向けインソール選び 中敷き研究家はココをみる
外反母趾の改善のために必要なことは、3つのアーチがしっかりサポートされていること。
とくに大事な点は、2つの必須ポイント「扁平回内足」と「開帳足」を改善する機能が、インソールにデザインされていることです。
間違えて、柔らかめのクッション性重視のインソールを選ぶと、外反母趾が悪化することもあるので、注意してくださいね。
アーチを整える機能で選ぼう
ヒールカップをみる

ヒールを優しく包むようなヒールカップがあることで、踵がグラつかないし、かかとが安定して立ち上がります。すると扁平回内足を制御できます。
アーチサポートをみる

アーチサポートの機能で、土踏まずを下から支え、扁平回内足を矯正する方向に持ち上げます。すると、連動して外反母趾も改善しやすくなりますね。
横アーチパットをみる

横アーチパットがあれば、足底から前足部を持ち上げて、開帳足が改善するように働きます。
外反母趾の改善には、横アーチパットがあるインソールを選びましょう。
サイズをチェックして選ぼう

サイズが合わないと使いものになりません。
靴やシューズとインソールをフィットさせるために、必ずサイズをチェックしましょう。
フルインソールが合わなければ、ハーフサイズを使ってみましょう。
また、ハサミでカットできるかどうかもチェックしてください。
靴・シューズに合わせて選ぶ
靴・スニーカー・パンプス・ヒールなど、履き物のスタイルに合わせて、インソールを選びましょう。
たとえば、スポーツシューズや作業靴には、耐久性のある頑丈なインソールが必要ですし、革靴には高級感のある革製インソールがデザイン的にもフィットします。
また、インソールが入らないパンプスやヒールには、ハーフサイズや部分パットを使うのもおススメです。
グリップ力(滑り止め)もチェックしよう
インソールと足裏が滑ってしまうと、外反母趾の凸部分が靴の内壁と擦れてしまい、痛くなってくるでしょう。
なので、インソールの表面が滑り止め加工されていて、グリップ力のあることもチェックしておきたいですね。
おススメのインソール10選
それでは、中敷き研究家の選ぶインソール、おススメの10製品を紹介します。
DSISソルボ外反母趾対策 フルインソールタイプ
『3つのアーチサポートがデザインされている外反母趾向きの優しいインソール』
【製品の特徴】インソールに、内側アーチ・外側アーチ・横アーチがデザインされ、母趾のつけ根部分も丁寧に作られています。また、筋肉の特性をもった特殊な衝撃吸収素材「ソルボセイン」でできたインソールなので、薄目でも柔らかさを感じるのが特徴です。
【ココが一押し】3つのアーチサポートが、衝撃吸収に優れた「ソルボセイン」でデザインされているので、外反母趾にとても優しい。
【ココがおしい】吸湿口がないので、ムレと熱が少しこもりやすい
【サイズ】4サイズ:2S:22-22.5㎝、S:23-23.5㎝、M:24-24.5㎝、L:25-25.5㎝
【厚み】やや薄目
【カラー】ブラック、アイボリー

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 柔らか目 |
DSISソルボ外反母趾対策ハーフインソールタイプ
同じくDSISの「ソルボ」の製品。ハーフサイズになります。
フルインソールがシューズに合わない場合に、こちらのハーフインソールを使ってみましょう。
【サイズ】3サイズ:2S(22.0-23.0cm)、S(23.5-24.5cm)、M(25.0-26.0cm)
【カラー】ベージュ
【pedag ペダック】インソール Viva High ビバハイ メンズ
『硬質プラスチック製の内側アーチと横アーチだから、強力な矯正力が働きます』
【製品の特徴】1955年創業のドイツ最大のフットケアメーカー、シェルヒェン社のブランドが、ペダック。”ペダック VIVA(ビバ)“は、米国足病学医師協会の厳しい基準をクリアしたお墨付きの製品です。
スタビライザーが硬質プラスチックなので、やや硬めです。ヒールカップも硬めなので踵が安定感します。内側アーチと横アーチがセットされ、アーチがしっかりサポートされています。表面のヌメ革(牛本革)と活性炭フィルターで消臭効果も抜群。革靴には、高級感もあってとてもフィットするデザインです。
【ココが一押し】横アーチがしっかりしているので、開帳足のある外反母趾には、矯正力が働きます。
【ココがおしい】インソール表面が革製品なので、少し滑るかもしれません。また、サイズがEU(ヨーロッパ)表記なので、サイズ合わせにご注意ください。
【サイズ】レディースサイズ:【35】23.0cm【36】23.5cm【37】24.0cm【38】24.5cm【39】25.0cm【40】25.5cm
メンズサイズ:【39】24.5cm【40】25.0cm【41】25.5cm【42】26.0cm【43】26.5cm-27.0cm【44】27.5cm-28.0cm【45】28.5cm-29.0cm
【厚み】やや厚
【色】ベージュ

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 硬め |
インソールプロ(靴用中敷き) 外反母趾対策 ブランド: 村井
『柔らか目の3つのアーチで、外反母趾を整えてくれる逸品』
【製品の特徴】村井は、日本の靴と靴部品メーカーの老舗として、全て国内生産されています。メンズでは、革靴に良く似合うし、レディースでは、パンプスに良くフィットします。
メンズ↓↓↓
レディース↓↓↓
【ココが一押し】なんといっても、薄さNo.1で超薄!。しかも、3つアーチ形状がしっかりデザインされているが外反母趾向き。
【ココがおしい】サイズ数が少ないので、上手にカットしてくださいね。
【サイズ】メンズ:M(25~25.5cm)、L(26~27cm)
レディス:S(22~22.5cm)、M(23~23.5cm)、L(24~25cm)
【厚み】薄め
【色】メンズ:ブラック、レディース:ベージュ、ブラック

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 柔らか |
[アシマル] インソール レディースコンフォートII 外反母趾 女性
『横アーチがしっかり内包されている、日本人向けのインソール』
【製品の特徴】「アシマル」は、1989年創業で、日本で30年以上開発に携わってきた熟練スタッフが、日本人にマッチするインソールを開発。オーダーメイドから生まれたアーチ形状にこだわりのあるインソールです。人肌の弾力に似たスポンジ素材(ポリエステル)で「衝撃吸収」と「サポート力」を実現。横アーチが強化されているので、外反母趾向きインソールになります。
【ココが一押し】内側アーチ・横アーチがしっかりデザインされていて、アーチ形状がグッドです。
【ココがおしい】サイズ数が少ないので、上手にカットして下さいね。
【サイズ】レディース:M:22.0-23.5cm、L:24.0-25.5cm、
【厚み】つま先4㎜、踵4.8㎜
【色】グレー

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 柔らか |
[アシマル] インソール ハーフ(プレミアム)
『かかとにゴム、硬質プラスティックでアーチ機能が高まります』
【製品の特徴】「アシマル」のハーフサイズになります。しかも硬めで矯正力も強い。硬いプラスティック製のバネ板作用でアーチをしっかりサポートしています。ハーフサイズなのでシューズに入れ替えて使用できて、超便利。さらに、薄さ2㎜でとても使いやすい。
【ココが一押し】ハードでアーチの矯正力が強いところが一押し。
【ココがおしい】硬めなので、好みが分かれるかも。
【サイズ】S(23.0-24.5cm)、M(25.0-26.5cm)、L(27.0-28.5cm)
【厚み】踵の厚み2㎜
【カラー】ブラック

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 硬い |
小林製薬 医学オドイーター 外反母趾対策
『”あったらいいなをカタチにする”を標榜している、小林製薬開発のインソールです』
【製品の特徴】縦アーチと横アーチの山形クッションで外反母趾を整えます。フリーサイズなので、カットが必要。コスパはグッド。
【ココが一押し】内側アーチと横アーチがデザインされているので、外反母趾向き。
【ココがおしい】横アーチのデザインがやや大胆。カットで上手に微調整しましょう。
【サイズ】女性用フリーサイズ(22~25.0cm対応/カット式)
【厚み】2㎜厚
【カラー】ブラウン

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 柔らか |
ザムスト(ZAMST) インソール フットクラフトシリーズ
『日本人の足に抜群にフィットする! オーダーメイドのようなインソール』
【製品の特徴】開発・製造したのは、 日本の医療メーカー 「ザムスト-ZAMST-」 。スポーツ向けサポート・ケア製品のブランドで、整形外科向け製品を45年にわたり開発・製造する日本シグマックス㈱が1993年に設立しました。
日本人のデータを基にした製品で、アーチタイプは、ロー、ミドル、ハイの3種類「抜群のフィット感」です。アーチが整いやすく、外反母趾にとても効果的! さらに、着地時の負担を軽減する衝撃吸収素材「エバーライトZUREN」を採用。衝撃吸収に加えて反発性もあり、とても動きやすいインソールですね。
アーチの測定方法があるので、必ず、チェックしてくださいね↓↓↓
【ここが一押し】アーチの高さが3タイプあり、アーチの高さ度合いに応じて使い分けられるところが一押し。
【ここがおしい】アーチの高さ判定に少し手間がかかる。といっても、このひと手間が最大のフィット感を生むのです。
【サイズ】5サイズ。S:21.0~22.5cm/ M:23.0~24.5cm/ L :25.0~26.5cm/ LL:27.0~28.5cm/ 3L:29.0~30.5cm
【厚み】アーチタイプは、ロー、ミドル、ハイの3種類。扁平足が強いなら、まずローからがおススメ
【カラー】ブラック
ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 硬め |
JINN TOKYO インソール Blueプレミアム
『人間工学に基づいて設計されたインソールです』
【製品の特徴】こだわりの5層構造、凸凹生地 + EVA樹脂 + ヒールカップ + ジェル パット + Poronウレタンパットになっています。アーチ部分が、TPEハニカムジェルパットといって、ゴムの弾力性とプラスティックを組み合わせて加工され、衝撃吸収にすぐれた素材です。踵とつま先には、衝撃吸収と反発性のあるポロンという素材が使われています。これによって、歩きやすく動きやすくなるわけです。インソール表面は凸凹加工で、滑りにくくグリップ力があります。
【ココが一押し】滑り止めがしっかりして、グリップ力が強いところが一押し。
【ココがおしい】踵の厚みがあるので、靴やシューズの紐で調整しましょう。
【サイズ】3サイズ。S:21.5cm~24cm、M:23cm~25.5cm、L:26cm~29cm。
【厚み】つま先部で約0.5cm、かかと中心部で約1.5cm
【カラー】ブラック

ヒールカップ | アーチサポート | 横アーチ | グリップ力 | 硬さ |
★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | やや硬 |
まとめ
外反母趾は、扁平回内足や開帳足などアーチの崩れと連動して曲がってくることが多いです。
なので、外反母趾向きのインソールには、アーチをサポートする機能が必要なのです。
とくに、内側アーチと横アーチが大事なので、しっかりチェックして選んで下さいね。
もし、外反母趾の痛みが強い場合には、実は関節リウマチだったなんてこともあるので、自己判断はせずに、医療機関を受診しましょう。
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